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“とるだけ育休”!?

こんにちは。

 

プリマリタルカウンセラーの堀内です。

 

 

育休に関して、面白い結果が発表になりましたね。

 

 

ママ向けアプリ「ママリ」を提供しているコネヒト株式会社が、

夫が育休を取得した508名のママの回答を基に、

過ごし方が夫婦で練られていない質の低い育休「とるだけ育休」が、

育休取得者の約1/3に上ると発表しました。

 

詳しくは

『夫が育休を取得した508名のママ調査から見えた「とるだけ育休」の実態と育休の「7つの法則」ー男性育休義務化の流れの中、「育休の質」に焦点ー』

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000019831.html

をご覧頂きたいのですが、

感想から言うと「“とるだけ育休”に該当する人って本当にいるの?」という思いと、

そこから「(とるだけ育休の人は)休暇中、どういうメンタルでいるんだろう?」

という疑問が湧いてきました。

 

正直、私からしたら信じられない&不思議です。

だって、出産後の奥さんの状況を考えたら、とてもじゃないけど遊びに行ってなんかいられない!

後々、奥さんがどう思うか⇒家庭がどんな空気になるかを想像したら、恐ろしくてとてもとても…

これは奥さんが怖いからとか、尻に敷かれてるとかではなくて、

大変な奥さんの状況&心情が想像出来れば、

明らかに自分の行動がどういう結果を生むのか、容易に想像が出来ると思うんです。

ちなみに、このニュースについてうちの奥さんに話したら

「ウソでしょ!? 信じられない!そんな人いるの?」

と、私と同じようなリアクションが出ました。

 

しかしながら、“とるだけ育休”の実態はあるようなので、

ではこの“とるだけ育休”が出てくる背景には何があるのでしょうか?

 

私は2つの事が大きくあるのではないかと考えます。

 

①出産・育児に対するコミュニケーションが、事前に夫婦間で出来ていない

これは調査した会社が出した結論及び提言と同じ考えにはなりますが、

まさにその通りだと思います。

・出産時にはどういう状況になるのか

・出産後、1週間・2週間・1か月…と、どういう状況になっていくのか

・出産を通して女性はどのような心情になり、それから時間とともにどう心情が変化していくのか

…等々、これらの情報は、今の時代様々なところで得ることができます。

夫婦でこれらを学び・共有し、その為に今からどうしていけばいいのか。

今の自分(達)には何が足りないのか。

足りないものを、いつまでに、どう準備すればいいのか。

といった話し合いは事前にしておくべきです。

その事前準備が圧倒的に足りていないと思われます。

「そんなものは、いざとなったら何とかなる。何とかできるよ」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

いざという時の準備が出来ていなくて割を食うのは殆ど女性です。

そこからでも男性が覚悟を決めて、姿勢が変わればまだ大丈夫だとは思いますが、

さらに現実から逃げてしまうような男性は、もうOUTです!

さらにプリマリタルカウンセラーの視点から言わせてもらえば、

この内容程度の話し合いは結婚前にしておく事で、直前の危機回避ではなく、

更により良い結婚生活を実現するステップになると考えています。

結婚生活に危機は必ずやって来ると思いますが、それをより良いチャンスに変えていきたいですよね。

 

②育休を会社から“取らされている”

これはあくまでも“取らされている”という推測を前提に考えます。

今や会社は「ブラック企業」とレッテルを張られない為に、色々な改善努力をしていますよね。

その1つが「育休取得率」だと思います。

厚生労働省が公表しているように、男性の育休取得率は2018年度で6.16%です。

そんななか

「うちの会社は育休取得率〇%!」

と謳えれば、今の時代に人は集まりやすいと思います。

しかし、日本人にありがちな手段が目的化してしまい、

会社側が育休を取得するという実績だけを求めて制度を推し進めるあまり、

実の伴わない単なる“お休み”と勘違いする男性が出て来てもおかしくはありません。

ましてや①に書いたような、事前の準備も意識も出来ていない上で、

会社から半強制的に育休を“取らされ”れば、

当人も「何をすればいいのか分からず」に“お休み”を満喫してしまいますよね。

この状況で、ただ育休取得に強制力が伴っていけば、

さらに“とるだけ育休”の割合が増加していくだけの結果になってしまうと予想します。

 

今回はそれでも「育休を取得した」人を対象にした話しですが、

そもそも男性の育休取得率が6.16%(約6%)、

2019年度の出生数が90万人を下回るというニュースから、出生数を90万人として単純に計算すると、

“とるだけ育休”の男性:約18,000人(約2%)

“質の高い育休”の男性:約36,000人(約4%)

育休を取得しない男性:約846,000人(約94%)

となり、圧倒的に育休を取得しない男性が多いのも事実です。

男性の育休取得を促し、かつ質の高い育休を実現するにはどうすればいいのか…

方法は色々あるとは思いますが、

先ずは当事者となった男性自ら

「育休を取得します!」

と会社に宣言してみてはどうでしょうか?

育休を取得しづらい“雰囲気”があるのも確かだと思いますが、あなたもその“雰囲気”の一員なのですから。

 

これからの日本を創っていくのは、

あなたとあなたの子供達

です。

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